【活動レポート】FuJI第2期がキックオフ!仲間と学び、挑戦する4日間のスタートアップキャンプを開催

2025.09.09

FuJIプログラム第2期の幕開けとなる「スタートアップキャンプ」が、8月19日から22日の4日間にわたり開催されました。会場には選考を通過した2期生が集まり、講義だけでなく、ユーザーヒアリング、グループワークからプレゼンまでを短期集中で経験。初めて出会った仲間と協力しながら課題に挑むなかで、起業に必要な学びを積み重ねていきました。さらに今回は、1期生がサポーターとして参加。頼れる先輩たちからの助言が、2期生の挑戦を大きく後押ししてくれました。

スタートアップキャンプについて

日程:8月19日〜22日
会場:SHIP、あざれあ
内容:講演(鈴木啓太氏)、講義、グループワーク、ユーザーヒアリング、プレゼン大会、1期生との交流など

1日目:地元起業家から起業家マインドについて話を聞く

初日の8月19日は、オリエンテーションとチームビルディングからスタート。主催者の静岡県産業イノベーション推進課・内藤課長より本プログラムの説明と、激励のお言葉を頂きました。アイスブレイクやシャッフルランチを通じて打ち解け、7か月を共に歩む2期生同士の交流を深めました。

午後は、静岡県出身の元サッカー日本代表選手で起業家の鈴木啓太氏が登壇。「ピンチのときこそ自信を持つ大切さ」を伝え、2期生たちをぐっと引き込みました。

続いては「顧客と課題」をテーマにしたグループワークに突入。身近な困りごとから本質的なニーズを掘り下げ、仲間と議論を重ねました。

2日目:「顧客の悩みは何か?」を深掘りする

2日目は「ユーザーヒアリング」に挑戦。午前中は質問の仕方を学び、単なる答え集めではなく「なぜそう思うのか」を掘り下げる姿勢を意識しました。

次の「最高の朝食体験をデザインする」ワークでは、朝食をテーマに日常を細かく見直すことで、思いがけない不便や課題に気づく体験をしました。各々が考えた「最高の朝食体験」の発表では、世界各国の料理を味わえる朝食や、忙しい社会人が自然を感じながら食べられる朝食、職人が握る特別なおにぎりを提供する朝食など、ユニークなアイデアが次々と飛び出しました。

午後は街へ出て実際の聞き取りに挑戦。あるチームはカフェを訪ね、外国人観光客を迎える工夫を店主から聞き出すなど、現場でしか得られない発見をし、ヒアリングの手応えを感じた様子でした。生の声を聞くことで想定外の反応や共通の課題が浮かび上がり、次に検証すべき仮説へとつながることでしょう。

3日目:相手に伝わるプレゼンはどうすればできる?

いよいよキャンプ後半の3日目。この日は、プレゼン力の強化に取り組みました。

起業家にとってプレゼン(ピッチ)は、資金調達や仲間集め、サービスを広めるために欠かせないスキルです。FuJIプログラムの最終ゴールは、2026年3月に予定されている成果報告会。その舞台を見据え、講師は「プレゼンの目的は相手に伝わること」と強調し、「他者目線で考える」「自分ごと化させる」「思いをのせる」という3つのポイントを伝えました。

実践では、自分目線の表現を他者目線に置き換えるワークを体験し、言葉が変わる瞬間を実感。さらに1期生が成果報告会で行ったプレゼン映像を視聴し、共感や問いかけを生むストーリー設計のコツを学びました。

4日目:学びの集大成。プレゼン大会

最終日は、4日間の集大成となるプレゼンテーションの日。会場には、緊張とワクワクが入り混じった独特の空気が漂っていました。1期生たちは、昨年の自分たちを思い起こしながら、これからプレゼンに挑む後輩を優しい眼差しで見つめていました。

プレゼンでは、伊豆の魅力をSNSで発信する観光プロジェクトや、介護施設を「自宅のように」リノベーションするサービスなど、多彩なアイデアが披露されました。制服リユースで家庭の負担を軽くしたい、LGBTQ当事者が安心してつながれる場をつくりたいなど、いずれも2期生の体験や「自分がどうにかしたい」という気持ちが原点でした。ヒアリングで得た声を反映した発表もあり、言葉には自然と熱がこもります。時には会場を笑わせたり、漫才のような掛け合いで盛り上げたりするユニークなチームもありました。

全員のプレゼンが終わると、いよいよ審査結果発表の時間です。会場が静まり返るなか、「最優秀賞」として名前が呼ばれたのは、「はるなさん」でした。審査員からは「ターゲットを絞り、インタビューを通じて課題を深掘りしていた」「具体性があり、実現できそうと思わせる内容だった」と高く評価されました。まさに「他者目線で考える」というプレゼンに必要な要素を早速取り入れた成果と言えます。

まとめ

プレゼンの後には、FuJIプログラムを運営する株式会社RePlayce代表取締役の山本氏と、コンテンツディレクター篠田氏から「ここからが本当のスタート」「本気でやり抜いた人に後悔はない」という力強いエールが送られました。2期生たちはこれから、頼れる講師陣や1期生たちの助言を受けながら、着実に成長していくことでしょう。実際、1期生も学びを重ねるごとに力強く変化していきました。今回のプレゼンでは、審査員からの質問に戸惑って答えられなかったり、「調べきれていません」と率直に話したりする姿も見られました。しかし今後は、事業プランをさらに磨き上げ、さまざまな視点から考えを深めていくはずです。

次回は9月11日にマインド講義「スタートアップの世界」を予定しています。ここから挑戦を続ける彼らを、ぜひ一緒に応援してください。

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