【活動レポート】FuJIスタートアップキャンプ4日目/最終日はプレゼン大会。ビジネスアイデアを堂々と発表しました

2024.10.02

これまでの3日間で、参加者たちはビジネスモデルの構築、仮説検証、そしてプレゼンテーションの技法を学び、目に見えて成長していきました。最終日となる4日目は、このキャンプの集大成となるプレゼン大会が開催され、それぞれのビジネスアイデアを披露しました。

4日目プログラム

3日目は「仮説検証」「提供価値の創出」「ユーザー体験のデザイン」をテーマに、起業案の作成やユーザーヒアリング、中間報告会を実施しました。各チームは自分たちのビジネスアイデアの実現性を高めるために、会場の外に出てヒアリングを行いました。これにより、サービスの改善点を明確にし、ビジネスアイデアをさらに具体化していきました。

  • 9:40 - 12:00 プレゼンに向けた最終準備&壁打ち
  • 13:00 - 15:00 【Final Session】魂のプレゼンテーション大会

【Final Session】魂のプレゼンテーション大会

プレゼン大会は、講義でも登場した(株)RePlayceの山本氏、篠田氏が審査員となり、1チームを「審査員賞」に選ぶことになりました。くじ引きで当たった順の発表なので、緊張感が高まります。

いよいよプレゼン本番。
各チームからはさまざまな社会課題に挑戦する意欲的なアイデアが次々と披露されました。その一部をご紹介します。

あるチームは、地元イベントと駆け出しのパフォーマーをつなぐマッチングサービスを提案しました。トップレベルのパフォーマーに仕事が集中する一方で、駆け出しのアーティストが十分な仕事の機会と収入を得られていない現状を変えたいという思いから、地元のイベント運営者とアーティストを直接つなぐプラットフォームを提案。まだ知名度が低いパフォーマーたちが、もっと活躍の場を広げられる仕組みを構築し、地域のイベントをより魅力的なものにするアイデアです。

また別のチームは、高齢者と学生をマッチングするサービスを提案しました。家族と離れて暮らす高齢者の孤独感を和らげるために、学生が話し相手となり、日常のサポートを行うことで、地域のつながりを深める取り組みです。高齢者が抱える孤独や不安に寄り添い、学生にとっても高齢者との交流を通じて新たな視点を得られるなど、相互にメリットのある関係を目指した提案でした。

さらに、地元の観光を盛り上げるための高校生ガイドツアーの提案もありました。地域の高校生がガイド役となって観光客に地元の魅力を伝えることで、高校生自身も学びを深め、観光地としての地域の価値を高めるアイデアです。特に外国人観光客に向けた多言語対応のツアーなど、高校生ならではの柔軟性と地域のニーズをうまく融合させたユニークな視点が評価されました。
他の発表も、それぞれ独自の視点で社会課題に挑んだ素晴らしいアイデアばかりで、どれも印象に残りました。

高校生たちは誰がどのようなことに困っているのか、自分たちのアイデアがその困りごとをどう解決できるかを考え抜き、独自性を追求しました。プレゼン大会では、洗練されたスライドの作成や聴衆への呼びかけなど、そのアイデアを効果的に伝えるための工夫が随所に見られました。緊張の中でも審査員や他の参加者の前で堂々と考えを述べる姿勢に、大きな成長が感じられました。

まとめ

プレゼンでは、参加者たちの多彩なアイデアが披露され、社会課題に真剣に取り組む姿勢が印象的でした。

審査員賞には、中小規模のイベント運営者と駆け出しのパフォーマーをつなぐマッチングサービスを提案したチームが選出されました。トップアーティストに機会が集中する現状を変える新しい視点や、キャンプでの学びが生かされている点が評価されました。他のチームも、これまでのプログラムを通じて自らのアイデアを練り上げ、堂々とプレゼンを行うまでに大きく成長しました。

キャンプ終了時のアンケートでは、参加者全員から満足の回答が得られ、「大人たちの熱意がすごい」「新規事業に関する知識やスキルだけでなく、日常的にも必要な考え方やマインドを得ることができた」「4日間で内容の濃すぎる話し合い、ディスカッションをできる機会は他にはないと思う」といった声が寄せられました。

中には「自分の思っていることとグループの別の人が考えていることが食い違って上手くいかないことも多くあった」など難しさを実感した声もあり、総じて高校生にとって貴重な経験が得られたことがうかがえます。

4日間のスタートアップキャンプは終わりましたが、FuJIプログラムはまだ始まったばかりです。これからも実践的な学びを重ねていく高校生たちのさらなる成長が期待されます。

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