【活動レポート】FuJIスタートアップキャンプ1日目/3泊4日のスタートアップキャンプキックオフ!著名起業家から「起業家マインド」を学ぶ

2024.10.02

2024年8月19日〜22日、FuJIプログラムのスタートを飾る3泊4日のスタートアップキャンプが開催されました。静岡県のイノベーション拠点「SHIP」には、選抜された意欲的な高校生たちと著名な講師陣が集まり、会場はエネルギーに満ちていました。そんな熱気あふれる1日目の様子をお伝えします。

スタートアップキャンプについて

イベント名: FuJIスタートアップキャンプ
開催場所: 「SHIP」(静岡市葵区呉服町2丁目7-26 静専ビル2F)
開催日程: 2024年8月19日(月)〜22日(木)

FuJIのスタートアップキャンプは、選抜された静岡県の高校生が参加する3泊4日のプログラムです。このキャンプは約7ヶ月間続くFuJIプログラムのキックオフイベントとして位置づけられ、参加者は仲間とともに講義やグループワークに取り組みながら、最終日のプレゼン大会に向けてビジネスアイデアを磨いていきます。ただアイデアを考えるだけでなく、講師への壁打ちやユーザーへのヒアリングを行ったり、人前で発表するといった実践的な学びを体験しました。

1日目プログラム

初日は、講師や参加者が初めて顔を合わせ、4日間のプログラム概要が紹介されました。その後、参加者はグループに分かれ、まずはチームビルディングのための企画(NASAゲーム)に挑戦。頭をひねったり意見交換をしながら、プログラム開始に向け仲間との交流を深めました。

1日目のテーマは「キックオフ トップ起業家との交流や対話 起業や働くを学ぶ」です。起業家の成田修造氏と鈴木啓太氏から、それぞれの経験や視点を語っていただき、高校生たちの起業家マインドを一気に高めました。

  • 10:30 - 12:00 スタートアップキャンプキックオフ・チームビルディング
  • 13:00 - 15:00 成田修造氏 講演・ワークショップ・質疑応答
  • 15:00 - 17:00 鈴木啓太氏 講演・ワークショップ・質疑応答
  • 17:00 - 18:00 【Session 1】新規事業概論・顧客と課題

講師紹介

成田 修造 氏(連続起業家、エンジェル投資家)

慶應義塾大学在学中から複数の企業に関わり、株式会社クラウドワークスの上場を支援。2020年に同社取締役兼CINOに就任し、2022年に退任。現在は一般社団法人ジェネレーティブAI協会(GAIA)代表理事として活動し、新たなビジネスプロジェクトの立ち上げに取り組んでいる。複数の著書があり、企業の取締役としても幅広い分野で活躍している。

鈴木 啓太 氏(元サッカー日本代表、AuB株式会社 代表取締役)

静岡県出身。浦和レッズでJ1やAFCチャンピオンズリーグ優勝を果たし、日本代表としても活躍。2015年に引退後、腸内細菌に注目し、アスリートの腸内細菌研究を基にAuB株式会社を設立。現在は、個々の腸内環境に合わせたヘルスケア商品やサービスを提供し、栄養管理とパフォーマンス向上をサポートする事業を展開している。「すべての人をベストコンディションに」を目指し、健康と食の新たな価値を創造している。

メインセッション1:成田氏講演

成田修造氏は、18歳で「偉大な企業を創る」「教育の世界で変革を起こす」という目標を掲げ、大学ではビジネスサークル「OVAL」に参加し、ビジネスの魅力に触れて起業家の道を歩み始めました。

講演では、「自分の個性を活かす」「高い目標を持つ」「リスクを恐れず挑戦する」ことの重要性を強調。特に2回の起業失敗から学んだ「失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢」の大切さを語りました。また、兄の成田悠輔氏からもらった「IT×ファイナンス×起業家精神」という言葉が自身に与えたインパクトも大きかったと述べました。

質疑応答では、高校生から続々と質問が寄せられました。「失敗時のメンタルの保ち方」については、「失敗を次の挑戦へのステップと捉え、学びにすることが大切」と答え、「優先順位の付け方」については、「目標を紙に書き出し、視覚化することで優先すべきことが明確になる」と具体的な方法を紹介しました。さらに、「他者の意見を受け入れる姿勢」の重要性にも触れました。

メインセッション2:鈴木氏講演

元サッカー日本代表の鈴木啓太氏は、選手時代に感じた健康管理の重要性から引退後に起業を決意し、腸内フローラに注目したビジネス「AuB」を立ち上げたと語りました。鈴木氏は「起業に失敗はつきもの」とし、失敗を恐れず挑戦することの重要性を強調しました。
続いて行われたワークショップでは、参加者にポジティブな感情を抱いて物事に取り組むことで自分の力を引き出す体験をしてもらいました。「恥ずかしがらないこと」の大切さを伝え、「自分を表現する勇気が新しいアイデアや人とのつながりを生み出す」と話しました。各チームがビジネスアイデアを発表し、鈴木氏からフィードバックを受ける場面も見られました。

質疑応答では、「どうしても恥ずかしさを感じてしまう」という高校生の質問に対し、鈴木氏は「最初の一歩が大事。少しずつ気持ちを外に出すことで自信がついてくる」とアドバイス。自身も恥ずかしがり屋だったが、挑戦を続けることで乗り越えられた過去を振り返りました。

まとめ

1日目では、成田修造氏と鈴木啓太氏の講演を通じて、高校生たちは起業家精神の重要性や、失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢の大切さを学びました。講師が登壇中、高校生は熱心にメモを取ったり、スライドをスマホで撮影したりする姿が見られました。特に、仲間の発言にうなずき、積極的に意見を交わしながら学び合う姿が印象的でした。

初日から盛りだくさんのプログラムでしたが、講演の熱気が冷めやらぬまま終了しました。このキャンプを通してどのように成長していくのか、期待が膨らみます。

この先、スタートアップキャンプでの学びは座学にとどまらず、講師が出すお題について10分でアイデアを出すといった実践的な学びも経験します。2日目以降も実践を重ねながら、高校生はさらに学びを深めていきます。

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